よくアンケートでどこの国が好きとか嫌いとかありますが、あれ、何の意味があるのかな、と思うようになった娘との会話です。
ある日の娘の一言
娘に日本と韓国どっちが好き?と聞かれて、気分次第で日本が好き~だの
両方好き~だの答えていた私。
その逆で、韓国~とか両方~とか、やはり気分で答えていた韓旦那
私は両方好き~という娘に、そうだね、ママもパパも両方好き~と微笑んでいたら
突然
でも中国は嫌い!と言い放った娘5歳
私も旦那も驚愕
え?なんで?と聞くと
中国は韓国の土地を自分のものにしてるから
誰がそんなこと言ってたの?
と聞くと
保育園の○○クン!
さて、何から教えればよいのかなかなか難しい問題。
事実に蓋することは意味もないので、その事実でもって好き嫌いを判断させたくはないという話に持って行きたいところ。
比較ではなく、どこかの国が単純に好きというポジティブ意見は、誰の心も傷つけないし、誰の損にもなりはしないのでしょうが、
嫌いというネガティブ意見は、どこかで誰かを傷つけることになるでしょう。
少なくともその部分だけは教えておきたいのですが。
現に多文化教育に熱心な彼女の保育園には中韓バイリンガルもいます。
娘には
中韓な##クンがその言葉を聞いたらどう思う?
もしあなたが友達に日本は嫌いっていわれたらどんな気持になる?と聞いてみました。
娘5歳、無言で考え込んでいました。
娘の返しの一言
でも、PM2.5が中国からくるんだよ。悪いよね。
なるほど、そう返してきたか。と一瞬どぎまぎしました。
そう、だから嫌いっていう理屈はわかる。
私だって、カンゴク(韓国)のこういうのが嫌~だとか
中国に住んでたときに、やってらんね~ツーゴク!とか
いいことは山ほどあるし
かといって
日本のこういうところが遅れてるとディスりまくるから、
自国賞賛日本人にはなれもしないんです。
そもそも、ぶっちゃけ好きとか嫌いとか
そういう簡単な感情で国を判別することはできないんですよね。
そう思うと、こっちが考えこむようになりました。
あまり難しく説明してもまだまだピンとこない年齢
旦那とは誤魔化しにかかりましたよ(汗)
←え
香港やマカオにいったよね?
香港は中国なんだよ。
(←この発言も複雑なところはあるがw)
嫌いっていわれて、中国のミッキーは悲しまないかな?
うむむむと、考えている娘。
かなりこの言葉は効いているようです。
結局
国に対して、好きはいいけど、嫌いは言わないようにしようね、相手が嫌がることはしないほうがいいでしょ?くらいの簡単な教え方に終わってしまいました。
この一件で旦那と
彼女の目の前での私たちの会話も注意しなきゃなと共有しました。
大人の会話の中では、こういう理由やこういう背景があって、あの国のこういうところが嫌だね。という軽い会話も、娘には「あの国は嫌な国=嫌い」という発想になってしまい、ものすごい影響を与えてしまうことになるようです。
特に私たちは日韓のことで揉めたりすることもあるから、自分達が単なる白熱したディスカッションと思っていても、娘にとっては互いが日韓の悪口を言ってて、その一部だけを聞き取ってどちらが嫌な国だということを判断してしまうかもしれません。
以前、韓国の絵本に「韓国人が唐辛子の粉を日本軍にぶっかけて追い払った」という話があって、その背景を知らずに娘が「韓国は悪いね!なんで日本にそんなことするの?」と言い出して、さらに「韓国嫌い!」といい始めたことがありました。
子どもの考え方ってすごく単純で、理由や背景を知らないまま判断してしまうことがあるのでものすごく注意が必要だなと思います。
そういうことを大人がちゃんと理解して、学ばさせないといけないんですけどね。
うちの韓国人同僚の話
勤務先には、日本企業のおかげでご飯食べてる社員が、
徴用工判決を見て、取引先の日本企業の請求を上乗せして請求しなきゃ!と
ランチのときに熱弁しています。
サッカーの日本対ベトナムで、ベトナム応援しなきゃね!と言い放っては、
日本人の私の存在に気づいて「あ、ごめんね、そういう意味じゃなくって」と、
逆に意味深になるような発言をしてる子がいます。
別にどこを応援しようが構わないし、逆にそこで気を使われることに彼女の本心が見えるような見えないような・・・
気を使うってことは、言ってはいけないことだと思っているふしがあるんだろうなあ。
こういうことに敏感な人は不快に思って、やれ反日だの親日だのいうだろうし、そういう人もいるってことががわかっていれば、敏感な発言は控えようと思うんでしょうね。
気を使わず徴用工判決のことを熱弁してるのもどうかと思いましたが。
娘には、良くも悪くも色んな国があって、色んな関係があるから一概に嫌いなんていえないんだよ~ってことをもっと、分かりやすく教えてあげられないかしら(悩)