令和になってもやっぱり世間の日韓ネタは尽きないようですが、新時代初記事が、平成の話です(苦笑)ふと思い出したので回顧録してみましたw
1998年の日韓関係とうちの教授
もう20年以上前のことになりますが、韓国の金大中元大統領が訪日したときに
当時大学生だった私の語科の教授が宮中晩餐会によばれました。
韓国研究の有識者が多く呼ばれる中、教授も燕尾服を新調してとても誇らしげに参列した話を聞かせてくれました。
あの頃、韓国では反日という風潮も変わらずあったように思いますが、日本は今ほど嫌韓な風潮もなくそんな言葉もなかったように覚えています。
むしろ、今よりも友好ムードは高く、韓国の文化コンテンツ輸出政策の流れにのり、日本でも韓国事情を推す雰囲気でした。その後の日韓ワールドカップではピークといえるほど、メディアの推しにつられるかの如く、友好ムードが際立ったようにも思えます。
その直前の時代に、教授が宮中晩餐会に呼ばれ、大統領に話しかけたとか、飲み過ぎたとかいう武勇伝に私も興味津々でした。
特に、教授が大統領に話しかけたが、大統領は一方的に話を聞いているだけで、これといった返事はなかったという話に、
教授が酔っ払って変なことを言ったんじゃないかとか、羅列がまわらず教授の発音では聞き取れなかったんじゃないかなどと影でネタにすることもありました。
宮中で(?あるいはこの日のために)勤めていた方にこっそり「私は先生の教え子だったんですよ」といわれた、という話もあった気がします。
そんな晩餐会の数日後だったか、教授は当時(平成)の天皇陛下に招待されます。
陛下が韓国研究の有識者を何人かを招待し、韓国に関する勉強会を開くという内容でした。
どんな勉強会だったかは詳細はわかりません。(覚えてないとも言うw)
ただ、陛下が大統領の訪日前にも色々と勉強はしていたとも思いますが、もっと韓国について知らなければいけないという考えで勉強会を開いたといっていた気がします。
教授が、陛下のそんな姿勢に感激していたことは覚えています。
隣国についてもっと知らなければいけない。
自分のやりたいことも自由にできない、公務で多忙の中でも、隣国研究をしている学科の私たちよりも勉強熱心(苦笑)だな、という印象を持ちました。
あの頃とこれから
今思うと、当時の流れでいくと、天皇の訪韓も夢ではなかったのかもしれません。
でも、いつの間にか日本も韓国も「隣国のことをよく知ろうともせず」、険悪なムードになってしまったような気がします。
とはいえ、過去はメディアに踊らされて友好ムードになったり、ならなかったりが、今度はメディア+SNS等のネット情報で、多くの情報を得られるようになったにしろ、その是非の判断が難しく、余計に意識が流されやすくなったのかなとも思います。
多くの世代が考えるように、天皇は象徴であるにすぎず、その一言一行で日韓関係が大きく変わることはないのかもしれません。
とは言っても、日本人の天皇の位置付けと、韓国人が思う天皇の位置付けが若干ずれていることもあるので、韓国人にとって天皇の一言一行は影響力が大きいのかもしれません
新しい時代になりましたが、私個人としては、天皇に日韓関係について何かを望むことは特になく、現状どちらの言い分が正しいのか正しくないのか、きちんと判断でき、どうすれば互いが傷つけあわず考えられる、仲良くできる国同士だったらいいのになあ、と、甘い考えですごしております。