韓国で就職、子育て、旅育からの、親子留学?

新卒でソウルで就職、一人旅後、中国で就職、現在またソウルで働きながら子育て中のアラフォー:ソウル在住日本人

小3より重要な学年はありません①

娘が来年小3になるので、韓国の小3授業把握や、学習方法を考えています。小3といえば日本でも「9歳の壁」に引っかかる頃だし、さらに「小4の壁」なんてのもあり、「何歳の何々シリーズ、終わらへんやんw大変やん育児(苦笑)」とため息ばかりですが(´· ·`)

小1・2でもこういう本に出会っていればな~という1冊に出会えたので、ご紹介します。筆者は、実際に教育現場で教鞭をとっている方です。

韓国在住の方や、自分の備忘録のための内容になっていますが、日本も似たような教育方針なので、参考になればいいな~と思います!

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タイトルに惹かれる

書店で、旦那が「これいいね」と目を付けた本でした。2020年11月に発刊されてベストセラーになっている「초3보다 중요한 학년은 없습니다(小3より重要な学年はありません。)

すぐには買わず、図書館でまず借りてきました。図書館でも人気なのか、区のあちこちの図書館でも貸出中で、予約してやっと借りることができました。

韓国の小3、どんな勉強をしていくのか、どんな対策をしてあげればいいのかなどなどもありますが、一目見て「何ができているかチェックリスト」がわかりやすそうです。

 

目次

目次を載せておきますが、省略しているものもあります。韓国では子どもたちの学習到達度の差に対して「格差」という言葉を使っています。これについては、後述します。

 

超格差とは

格差、要は「できる子できない子」の差のことですが、超格差という言葉がでてきます。学年で10%、クラスに数人くらいはいる「何でもトップの子」のことです。現代は、教科書のことができるだけでなく、スポーツも美術もピアノも、何でもオールマイティにできる子が超格差の子と言われるようです。

ここでは、超格差の子に対してもさらに発展させる方法や、逆に格差の下位にいる子はどういう子かなどなども書かれています。

良かった点

リアルで詳細

実際に使われている教科書を例に挙げながら、こういう方法で授業が行われていて、こういう順序で教科が進んでいくことリアルな解説が役に立っています。

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韓国の小学生は置き勉が主流です。教科書を持って帰ってこないので、今日どこをどう習ったのかが把握できず、極端に言えば「学校で何を習っているのか」がよくわかりませんでした。

この本では、単元などもリストでまとめられていて、実際の教科書のページを使って、どういう学習指導要領なのかがわかりやすくなっています。

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チェックリスト

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日本なら探してなんとかチェックもできそうだけど、韓国ではそれを探すのも難しそうな、今子供が「何ができて何ができないか」のチェックリストが便利。

算数や英語は日本と同じように考えればいいけど、問題は「国語」。この年齢でどれくらいのことができていればいいのかがよくわかりません。

「本を紹介できる」「敬語の使い方がわかる」「省略された内容を推測して読めるか」などなど。

小5編でも同じくリストがあるので、重宝できそうです。

コラムがおもしろい

青字はコラムの部分が興味深くて何度も読み返しているのですが、この部分は小2でもすぐに実行できるので、早速始めています。

数学、英語、読書の先取り学習

数学

「先取り学習は必要ない」とありますが、うちは先取り学習していました。小1後半には掛け算を覚え、小2夏休みには一応小2の算数は網羅しました。すでに小3の割り算にとりかかっていて、ギクっとする一言でしたw

とはいえ、娘がやりたいという時に教えているとどんどん前に進んでいったという感じです。先に知っていることは、自信につながったようで、もっと早く習いたいという向上心があったから。

本では、先取りが必要ない理由がかかれています。

先取りしても「1,2学期程度先に」くらいならいいとありました。うちはもともと1学期早めに予習という形で取り組んでいたのですが、今は予習と復習を1対9の割合で進めています。

英語

韓国では小3から英語の授業が始まります。

英語は数学と違って、「先取り学習」とは言わないまでも、ある程度の予習が必要です。

というのも、ほとんどの子どもたちが幼稚園あるいは小1から英会話教室や塾に通っていて、先取り学習の効果が明らかだからだそうです。塾といわないまでも、家でも少しでもやっておくほうがよさそうですね。うちは、共働き→学童が長時間になるのを避けるという理由で、英会話教室に小2から通い始めました。

 

とはいえ、算数も英語も、親でなく子どもが中心、子どもの状況に応じてということを念頭に置いて進めていくことが大事。

読書

読書はどんどん先取りしなさいという方針です。多読の時代ですからね。韓国でもリテラシー(韓国では「文解力」という)の問題が話題になっています。リテラシー、要するに語彙力・読解力などの上位概念です。

とにかく読む。読んであげる。中2までは読み聞かせしてあげていい!ということです。読書の方法(スローリーディングや書き写し)、親がしてあげることなどが詳しく書かれています。

成績表の真実?

成績表の総合意見は、マイナスなことが書けないので、こんな感じで書かれているそうです。

いたずらっ子→積極的な性格で

友達とよくケンカする→友達と活発に付き合い

発表しない内向的→落ち着いていて静かな性格

 

授業中に大人しくない、いたずらっ子な子に対しても、プラスの意見を書いているので、それを見て、親は子どもを過大評価してはいけないそうです(苦笑)

 

詳しくは・・・

その他、理科、社会についても詳しく記載されているので、次回記事ではさらに詳細をまとめてみたいと思います。