以前、翻訳をベタ打ちでやってるスタッフについて書いたことがありましたが
日韓・韓日翻訳って
法務、技術関連に限ると、今世紀の四半期頃(もう5,6年後)には仕事がなくなっている可能性があります。
現在の自動翻訳のレベル
今の自動翻訳は、 分野別の翻訳が弱かったり、 固有語の誤訳が多かったりしますが
ほとんどの自動翻訳がニューラルディープラーニングという方法をとっていて、その発展はすさまじいものです。
特に、技術文書(特許翻訳)というのは、固有名詞はほとんどなく、小説のような分野の美しい訳文なんてものは必要ありません。
しかも日韓韓日は自動翻訳にとって一番訳しやすい文法構造の上に、法務・技術文書は「直訳」が基本。
ググルを始めシリコンバレーも、分野別の翻訳機能も進めているだろうから、誤訳になる確率はそのうち人間の誤訳誤記より低くなり、精度は人間を越えると思われます。
みんなの自動翻訳
すでに日本が開発した「みんなの自動翻訳」は、技術分野向けに特化した翻訳ができる無料ツールを展開しています。
対訳データが少ないからかもしれませんが
✔ 翻訳されるまでに時間がかかりすぎる
✔ バグが多い(特許翻訳に指定すると化学翻訳でバグがでています)
✔ 使い方が若干不便
ということがクリアになると、ググルに劣らない自動翻訳が可能になってきます。
さらに、無料の自動翻訳はセキュリティの問題(情報漏えい)があるので、法務・技術分野ではここでひっかかりますが
みんなの自動翻訳の場合は、セキュリティリスクも低いので
こういったセキュリティも万全な低価格な自動翻訳が、今後発展していくとなると
行政に提出する書類も、翻訳提出不要という制度ができる可能性も高いのです。
(実際欧米ではそういう国もでてきている)
翻訳者が不要になる?!
おそらくあまり遠くない未来
翻訳者は要らない、レビュー(校正)だけいればいい
となるので、韓国の法務・特許翻訳業界から半数の失業者がでると思っています。
もしかするとレビューすら必要のない時代がくるかもしれません。
だから、うちの事務所のあぐらをかいてる技術翻訳者が、翻訳の向上を全く考えていない、いかに最良の自動翻訳を上手く使って効率化を図るか、などと 1ミリも考えていない姿をみていると
残念に思います。
(自分の世代は大丈夫と思ってる人もいるでしょうが)
まだ日本企業は「自動翻訳の精度がちょっとね・・」と言ってるくらい
精度が人間を超えつつあるという現状を把握しきれていないことが、
今だ翻訳者への依頼が安定している所以であるなら、ラッキーなのかもしれませんが
しかし、AI翻訳が進むと人員削減に繋がって、翻訳会社の価格が下落して仕事をとられる可能性も高いのです。
翻訳価格を下げるには翻訳の質を保ちながらスピードを上げる(効率化)
==>>君の席がなくなる、というのも目に見えています。
韓国語の学習者も増えているので、あらゆる分野で日本企業に韓国語可能な人材(中級レベルでOK)が配置されると、さらに韓国にいる翻訳家の出番が少なくなりそうです。
とはいえ、これは法務・技術の話なので、他の分野ではまだまだ翻訳・通訳家が活躍する出番はあります。
そんな韓国で働きたいなら
以前、就業ビザをとりたいのなら翻訳以外のことを身につけて!と記事を書きましたが
もはや翻訳・通訳業務でビザはとれないところまできていますね。
AIにとって喰われます。
就業ビザは今でも難しいですが、やはり韓国語以外の+αが必要です。
理系は重宝されますが、敷居が高い!と思っている文系の方。
これからはAIと共存ですww
日本や韓国でコンピューター分野を専攻するのがオススメです。私も今からでもやってみたい分野なのですが。
おそらく、いわゆる機械や化学よりは取り組みやすいかと思います。
韓国も日本と同じく、これからIT分野の人材不足に陥ります。プログラミングはもちろんのこと、IT分野で+韓国語という形なら就業も道がひらくのではないかなと思います。
通訳・翻訳ではなかなか韓国で就職できない時代なので、私自身もどんどん発展させていきたいですね。